Greeting

会長挨拶

第25回 日本渡航医学会 大会長 挨拶
帝京大学 薬学部 環境衛生学研究室教授 山本秀樹


このほど、2021年8月21〜22日に開催される「日本渡航医学会」の大会長を務めることになりました。大会長の打診を受けた2019年の年始には、2021年は2020年8月〜9月に開催される「東京オリンピック・パラリンピック」の次の年、オリンピックが済んだ後の落ち着いた時期に帝京大学の医療系キャンパスのある、東京都板橋区で会員の皆様を「お・も・て・な・し」するつもりでありましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより「東京オリンピック・パラリンピック」が延期、学会開催時期がオリンピック(2021年7月23日〜8月8日)とパラリンピック(2021年8月24日〜9月5日)の間になりました。理事会等でも対面で行うか、オンラインで開催するか、また日程を延期・変更すること検討されました。オリンピック・パラリンピック自体も2021年に開催出来るのかどうか、現時点(2021年11月)でも最終的な  結論に至っておりませんが、オリンピックの開催の有無に関わらず、オンラインで大会を実施することとなりました。

2020年11月1〜2日には、本学会を含めた4学会(日本熱帯医学会、日本国際保健医療学会、日本渡航医学会、日本臨床医学会)の合同大会である「グローバルヘルス大会2020」がオンラインで成功裏に開催されたことを踏まえて、今回は日本渡航医学会の単独開催として、日本渡航医学会の会員の全員参加を目指して渡航医学会らしい、大会を開催していきたいと思います。今回は、25回の節目となる記念すべき大会です。新型コロナ感染症に対して、世界の英知が治療薬、ワクチンの開発に取り組んでおりますが、2021年も世界的にパンデミックが続くことが懸念されております。今回の大会のテーマも、当初は「Postコロナの渡航医学」を考えておりましたが、コロナウイルスとの長期戦も予想されておりますので、「With コロナ時代の渡航医学」とさせていただきました。

私自身は、日本渡航医学会の前身であります「海外渡航者の健康を考える会」から参加して、各地の大会で会員の皆様との交流をいつも楽しみにしておりました。今回、帝京大学のある板橋にお招きできないことは大変残念ですが、帝京大学の協力を得て、教育機関である帝京大学らしい企画を準備して行く予定です。