開催概要
東京大学には、現在COI-NEXT拠点運営機構の下、「地域気象データと先端学術による戦略的社会共創拠点(ClimCORE)」と「ビヨンド・"ゼロカーボン”を目指す“Co-JUNKAN”プラットフォーム研究拠点(Co-JUNKAN)」の2つのCOI-NEXT(共創分野)研究拠点が設置されています。それぞれの拠点では、持続可能な地域社会の実現のために、基盤実装や研究・技術の社会実装をすすめています。本シンポジウムでは、両拠点の目指すビジョンを参加者と共有し、産官学公の共創によるイノベーション創出と地域社会への貢献について議論します。
東京大学COI-NEXT拠点運営機構について
拠点運営機構は、COI-NEXTの代表機関に設置するプロジェクト・拠点の全体管理を担う組織です。東京大学では、ClimCOREとCo-JUNKANの2つの拠点で共通の拠点運営機構を設置することで、効率的なプロジェクト運営を図るとともに、拠点が構築する産学公共創システムの相乗効果を生み出そうとしています。
日時 | 2023年3月13日(月)13:00~16:00(12:30開場予定) |
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開催場所 | オンライン(Zoom webinar) |
主催 | 東京大学COI-NEXT拠点運営機構 |
共催 | 地域気象データと先端学術による戦略的社会共創拠点 ビヨンド・"ゼロカーボン"を目指す”Co-JUNKAN”プラットフォーム研究拠点 東京大学先端科学技術研究センター 東京大学未来ビジョン研究センター |
ClimCORE
- 拠点活動の背景
温暖化に伴い激甚化する気象関連災害リスクに備えるために、観測データと数値モデルの融合により地域的大気場を再現する「日本域気象再解析」の実施と、地域の「気象データ」を社会で広く利活用するための仕組みづくりが必要です。 - ClimCOREが目指すもの
気象学だけでなく様々な研究分野の先端学術研究を融合します。そうして得られた地域気象ビッグデータを、安全・安心で恵みのある未来社会の実現のために社会や産業など広い分野で利活用できる場を産官学公連携で共創します。 - ClimCOREではどんな研究をしている?
日本域4次元高機能気象データの整備、気象基盤データの包括的整備および活用促進のための技術開発、データジャケットを用いた情報システムの構築、気象データの社会応用創発研究開発、気候変動に対応できる農林水産業に関する研究、新エネルギー技術の社会実装など
Co-JUNKAN
- 拠点活動の背景
持続可能な社会の実現に向けて、効果的な気候変動対策、ゼロカーボンの地域実装が急がれています。 - Co-JUNKANが目指すもの
生活の様々な場面の基盤であるエネルギーに着目し、ゼロカーボンを達成したその先にある自律的で豊かな社会「ビヨンド・“ゼロカーボン”」社会の実現を拠点ビジョンとして掲げ、人・技術・知(専門知と地域知)の有機的で高度な好循環“Co-JUNKAN”を共創します。地域のあり方を地域が決め、その未来に向けた一人一人の自発的な行動が、地域資源を活用した新たな産業の創出など地域全体の活性化につながり、あらゆるものがCo-JUNKANしている社会を目指します。 - Co-JUNKANではどんな研究をしている?
実践の場と学理を相互につなぐ“Co-JUNKAN”プラットフォームを開発・実装します。“Co-JUNKAN”プラットフォームは、地域と大学、企業がともに学び合い、協力しあう出会いの場で、将来ビジョンをゼロカーボンで実現するために役立つ人・技・知を獲得できます。「ビヨンド・ゼロカーボンを描くCo-learningの展開」、「誰でも使えるCo-JUNKAN基盤の実装」、「ビヨンド・“ゼロカーボン”を実現する技術の社会実装」の3つのターゲットに取組み、地域による地域のためのゼロカーボン技術・オプションの選択と地域の自律化を支援します。